考えなしの行動?

考えなしの行動?

考えなしの行動?

身の回りの使いやすいものや、人の行動、もっと言うと、人に興味がある人にとっては面白い1冊だと思う。特別深い意味があるわけではなさそうな日常の風景には、なにかしら人間の行動原理、欲求が含まれているんじゃないかという推測を元に、ひたすら並べらた写真からデザインの元となる発想のエクササイズを行う、という本。
原書では、写真に対するヒントが巻末にあるらしいんだけど、本書では訳者の配慮で写真に添えられてる。

ものをデザインするときに、デザイナが見ているのは、その「もの」ではない、ということも、本書からよく理解できるだろう。彼らが見ているのは、それを使う人、それを感じる人たちである。

人と人、人とものの関係性について、大学院時代に思ってたことを掘り返してみたいと思った。

なお、この本はid:higeponさんがブログに書いていて*1森博嗣の翻訳本だと聞いて即購入してしまうというミーハーっぷりを発揮したことは当然ながら内緒。