MOMAと一風堂と私

世の芸術家が残したわけのわからないもの創造物は、観ているだけで非常に疲れる。もうその場にしゃがみこんでしまいたい。できればそのものから離れたところで座り込みたい。彼らは自分には到底見ることのできない世界を確実に目にしていて、あるいは想像しながら世界に対峙している。そのアウトプットである作品は、こちらの感性に媚びてこない。あふれるようなエネルギーを前にして、生気を失いそうになった。長く観るものじゃない。
美術館を出るなりiPhoneで場所を調べ、タクシーを拾い、マンハッタンの南にある一風堂NY店へ飛び込んだ。日本と変わらない赤丸のスープは、舌を安心させた。NYCの初日である。