デブサミ2009
目黒雅叙園にてDevelopers Summit 2009 なるものが開催されたので、行ってきた。
つなぐ、つながる、そして未来へ Developers Summit 2009
お目当ては午前中のセミナだったので午前休を申請したところ、リーダからたまには休みな、と言われ全休がとれた。いえい。
というわけで、「ERP5にみるストレージ技術」と題した、フランスのNexedi社が提供するオープンソースERPであるERP5で採用されている、ZODB(オブジェクトDB)に関するセミナを聴いた。とはいえ、奥地さんの発表は、DB技術におさまらない、いち技術者としての熱い話だった。
奥地さん曰く、他人の発表を寝ずに最後まで聴ける人は珍しいということで、発表の初めに話された、「今日言いたいこと」が以下。
歴史から学ぶべき
- 古いことは悪いことじゃない
- 一度確立されたものはずっと正しい(陳腐化はもちろんあるが)
- 埋もれた技術が多すぎる
- 新しい方が金になる、は本当かも、でも(略
- エンジニアとして悲しい方向
RDBは万能じゃない
- 1つのもので全部やることに無理がある
- 適材適所
- データ構造むき出しなので、低レベル(low-level)向き
そして、奥地さんの補足のようなエントリがぐさっときた。
自分の持っている問題意識は、正規のコンピュータ・サイエンスを受けたことのないエンジニアのことだったりします。そういう系統の大学とかに入った人は、真面目にやったかどうかは別にして、基礎を確実に概観させられているわけです。しかしエンジニアリング・スクール出身者とかそもそもどっちも受けたことがない私みたいなのとかは、そのままだと、基礎がとっても脆弱で、「知識は穴だらけ」な状態になります。
enbug diary(2009-02-14)
まさに今の自分がこれだろう。穴だらけ。正直、今の仕事にコンピュータ・サイエンスの知識が全く必要ないだけに、危機感を覚える*1。
このへんの意識を改めて認識できただけでも、有休をもらって参加した甲斐はあったと感じた。
*1:だからこそ採用の裾野が広いという面もある