講演雑感

某繊維系企業で社長を務める方の講演を聴きにいってきた。繊維化学に興味があるわけじゃないけど、20年間工場で働いた技術職出身の社長による生の技術経営論てことで、ある程度期待してたしそれ相応のためになる話が聴けてよかった。ただ、イノベーションのジレンマに対する企業の姿勢としては技術屋さんらしい前向きな考え方だった分、経営者として大企業の大勢のスタッフをどう指揮していくかについては具体的な話を控えていたのが残念だったし一番聴きたいところだったんだけど、まぁ今後、会社をどう変革していくかという点で手腕の見せ所なんだろうし、個人的にもちょっと気にしていたいと思った。自分が生まれるより10年以上も前に大学院を出て就職している齢の社長としてはかなり先進的な方で、今回みたいに同窓生や理系学生に対するよりももっと、エスタブリッシュメントな層だったり文系の学生に対して講演したら反応が大きくて面白いだろなぁと思った。そんな人達が話を聴きたがるかどうかは別として。